Nekotamibnneko

2018年6月11日月曜日


私が最初に『毒親』という単語を知ったのは、
たしかテレビのワイドショー的な番組で、
日本の漫画家さん(?)の本が紹介されていた時だと思うのですが。

その時紹介されていたエピソードを見た限りでは、正直、

「え、これくらいで『毒』とか言ってるの?」
 (うちのほうが酷いんだけどΣ(o゚ェ゚);)

という感想でした。(^ェ^);

いや、後述しますが、虐待など、心にかかわる事象は、
『その人本人』がどう感じたかが大事であって、
他人からみて軽い重いはないのですよ! もちろん!(๑•ω•́ฅ✧

私の場合でも、本当に身体的に暴力的な虐待などを受けている、
受けていた人からすれば、「その程度のこと」であると思いますし。
(^ェ^);


ただ、私の場合、ずっと
「(保険会社の人には申し訳ないけれど)、
 私は死んで保険金になった方が家族は幸せになるんじゃないか」
と思っていて、それが異常な考え方だと思ってなかったんですよね。

それこそ、これって異常な考え方なのかな、って気が付いたのが
つい二、三か月前のことで。(^ェ^);

例えば『夢を叶えたい』と同じくらいの位置の望みで
『早く死にたい』という想いがずっとあったんですよね。

それが『自分』というか、自分なんて
その程度の人間だと思っていたので。

で、何でこういう考え方になっていったのかという事を
思い返してみると、 例えば子供の頃(小学校三年生くらいの頃かな?)に、
親に「死にたい」って言った時に、

「お葬式代がかかるから、今はしないで」

っていうような事を言われたこと等が大きいかなと。

こういう一言によって『私<お金』が大事、
っていう構図ができたのか、とか(笑)。

まあ大人になった現在、この事を冷静に考えると、
『死ぬ』ことの意味もよく解っていなそうな子供が
親に突然そんな事を言った場合、
驚いて冗談で返すという心理も解らなくもないです。


あと、金銭面ですごく残ってる記憶が、
家族で電車で出かける時に、父が駅で、
「(私は背が)小さいから、子供料金で行けるな」
って言ったこととか。

(という事は、12歳以上で中学生以上の時の頃の出来事なのか……?
今調べたら、小学生は12歳でも子供料金らしい。当時もそうだったのかな?)

どこに行ったか等、その時の楽しかった記憶はいっさいないですが、
あとできちんと大人料金の切符を買っていたと聞くまで、
電車の中で本当に子供料金で切符を買ったのかどうか、
すごく不安だった記憶と罪悪感だけはしっかり残っていたり。


こういう事の繰り返しで、
『私はお金よりも価値がない人間』というセルフイメージが
出来上がっていったんだな、というか。(^ェ^);

親や家族に関する傷ついたエピソードは、
他にも数えきれないほどたくさんありますが、
まあ今回何が言いたいかというと。


大人の冗談は子供には通じません。
親が忘れていても、子供は自分がどう扱われていたか、
何を言われたかは、例え三、四歳くらいの年齢でも、
酷いことほどよく覚えているものです、という事実です。


一日24時間、365日、『完璧な親』なんて存在しないとは思いますが、
子供の頃にどう扱われたかは、成人しても自分でも気がつけない程の
変えがたいセルフイメージになります。

子供だから解らないだろう、一番弱い存在だからと、
自分の機嫌の悪さや、人生で上手くいかないことを
理由に当たり散らせば、いずれ絶対に報いとして返ってきます。

だって愛してくれない親に愛を返すのは苦しいことだから。

今現在『親』として『子供』に向き合っている方は、
子供だから叱られて当然、 どうせ覚えていないだろうと
たかをくくるのではなく、対等な存在が真剣に問うているのだと、
一度、きちんと考えてから発言してほしいのです。

冗談や見下した態度で存在価値を貶められるよりは、
「私にも解らないことや出来ない事はあるの」
「そんなことをされたら私も辛いし、悲しいの」
って、正直に言ってもらえたほうがずっと子供心にも、
楽に『現実』を受け入れられるんじゃないかと、私は思います。

正直に謝ってくれたり、無理な事は無理と、
ごまかさないでいてくれる親の方が、
『完璧な親』よりも、素直に尊敬できると思うのです。

まあこの辺もいつか小説等で書いていけたらと。
『ネコ民』はそのために書いている所もありますし。(^ェ^);


さて、長くなりましたが、上記の『毒になる親』、
これが『毒親』という言葉の産みの親の本なのだそうです!

その他、今回ブログに掲載している本は、そういうわけで
自分が親にどういう影響を受けていたのかを知るために、
購入して読んでみた本です。


まあどの本も思い当たるふしがありすぎて、
凹んだり、納得したり。

でも大体すべて、
「自分ってもしかしたら親にかなり悪い影響うけてる?」
と感じる方には、おススメできる本だと思います!
(๑•ω•́ฅ✧



↑こちらは『母親』が大きな原因と対策とされているので、
私のように父の方に大きなトラウマ的ウエイトがしめられている場合は
ちょっと読んでいて違和感があるかもしれませんが、無意識に
「母親は恨みたくない」と思って避けている思いが見つかるかもしれません。

私もけっこう「ああ、こういう事あったなあ」と、
改めて母に言われたり態度で示されてきた事にも納得しました。
(-ェ-);



↑こちらはスーザン・フォワードさんが作者ではないですが、
『毒になる親』の補助的な本です。

上記三冊は、セットで読まれることがおススメされてましたね。
確かにそうかも。

一冊だけ試しになら、やはり『毒になる親』からどうぞ!
(๑•ω•́ฅ✧


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書) [ 岡田尊司 ]
価格:928円(税込、送料無料) (2018/6/10時点)

↑このサブタイトル『子ども時代を引きずる人々』って、
なんか大人になっても成長しきれていない
自分が悪いという感覚にもなるので、微妙なような……。

だって子供時代を経てない人、それに影響を受けていない人なんて
いないんだから、みんなそうじゃない? というか。(^ェ^);

世界的な著名人の、育ち方のエピソードなどを知るには良い本です。

そして世界的な作家さんなども、親から愛されなかったり、
酷い育ち方をしていたりというお話もたくさん読めるので、
作家やアーティスト系の道を目指している方で、
子供の頃に傷ついた思い出の濃い方には救いになるかもです。
(私もですが(^ェ^);)


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

↑この本は、ちょっとスピリチュアル色が強いような。

『宇宙期』とかいう言葉等、個人的にはなじみがあるというか、
違和感なく受け入れられる考え方なんですが、
人によっては「ちょっと何言ってるか解らない(-ェ-);」と
感じることもあるかもしれません(笑)。


今回、これらの本を読み終わったあとで、
5歳の女の子の虐待死のニュースがあったのですが……。

この本で一番驚いたエピソードが、
虐待をしてしまう親の人が、「子供を施設に預けたら?」と
すすめられると、返って自分の価値や存在意義が解らなくなって
辛いというお話でした。

子供が嫌い、愛せない、育てるのが辛い、
生活するのが大変だという事で虐待してしまう人は、
施設に預けた方がお互いが楽になるのだから、
子供のためにも自分のためにも、そうすべきなのでは?

親側の方も、その方がずっと気持ちが楽になるのでは?
と、思っていたのですが……。

虐待する親の側にも、複雑な心理状況があるようで、
自分じゃなくても子供は誰かが育ててくれるということを
受け入れたくないと思うこともあるようなのです。

それでも、そばにいれば虐待してしまう。
それも、やはり自分が子供の時に親に酷い虐待を受けた身なのに。


今回の事件をふまえ、そしてこの本を読んで考えたことは、
子供が児童相談所の方に会えない(親が会わせない)としても、
まず親側に、お役所の方だけで会いに行くのではなく、
心理カウンセラーなどの相談者が、付き添って、
心を開いてもらえるようにすべきなのかなと……。


本当に難しいですが、親側も子供側も、
心や体がそれ以上傷つく前に、離れて暮らすことは、
責められるべきことではなく、正しい方法の一つだと思うので。

例えば親がインフルエンザにかかっていた場合とか、
感染する病の場合、どんなに愛していたって病気の間は、
子供といっしょにいるよりも、離れているべきでしょう。

虐待してしまうことが心の病気だとしたら、
親にその自覚がなくても、離れて暮らした方が、
お互いのためなんだっていうことと、
まず親の側が、自分の心に向き合って、癒す事、
治す事が先なのかもしれないって思ってもらえないだろうか。


本当に簡単なことではないだろうけれど、
子供が亡くなる前に、他者に頼ったり、
辛いと助けを外部に求めていいんだと思います。


また、どうしても家に入れてもらえない、
子供に会わせてもらえない場合は、行政側が家宅捜索等、
しても良い権限があっても良いのではないかと。

やはり現在進行形で傷ついている、
子共の心と命を救う事が最優先ですから。




↑最後にこちらの本。

私はこの番組を観ていなかったのですが、今こそ、
再放送をしていただきたいな、と。

食事もまともに与えられず、排泄すらトイレですることさえ許されない、
本当に、今回の事件と同じような生き方をして、生き延びた方の
お話を中心に、信じられないような事が日本で実際に起きているんだと、
目が覚まされます。


こういうお話が現実にたくさんあるのに、
『自己責任』だなんて言い方で弱者を切り捨てる世の中で、
「もっと子供を産め」なんてどの口が言うんだろう。

是枝監督の『万引き家族』もそうだと思うけれど、
(まだ観てないけれど。ごめんなさい(-ェ-);)

例えば老人が貧困から、数百円から千円くらいの食べ物を盗んでも、
何度も繰り返せばやがては刑務所に入れられますよね。

でも政治家や官僚の皆さんは、結果として国民全員から何億円盗んでも、
「知らない」「覚えてない」「会っていない」「言っていない」を
繰り返していれば、 罪にすら問われないんですよね。

それでいて、そういう政権が推薦する人が当選する。

この国やっぱりおかしいわ。



そんなこんなを含めて、今自分の好きな(たぶん少しは得意な)ことで、
お金を稼げるよう、新たにちょっと頑張ってみている最中です。

申請してオッケーが出たら宣伝しますw(^ェ^);

申し訳ないですが、小説や人付き合いの方はちょっとあとで!
私も自分を癒してる最中なので。

それではまた!!(๑•ω•́ฅ✧





エブリスタ
Nekotamibnneko