Nekotamibnneko

2025年7月17日木曜日

誰にも伝わらないかもしれない事言ってもいいですか?

「もしも、の時は〜♫」で始まる、
『あんしん祭典』のCMの歌、

『世にも奇妙な物語』の斉藤由貴さん主演の、
『恋の記憶、止まらないで』のメロディに微妙に似ていて、
流れるとやや不吉で不安な気持ちになる。

これを感じているのは私だけだろうか……。

いや曲をパクったとか、歌い手さんの歌い方とかが
ホラーに聞こえるとかそういう意味ではまったくなくて、
純粋に何かあのドラマの中のあの曲のメロディを
彷彿とさせる感じなんだけれど……。

もちろんCMタレントさんやキャラクターの問題ではなく。
そもそも『世にも』の、その話を觀ていて
曲を覚えている人じゃないとわからない話だしな……。と。

それが一つ。


もう一つは、『ノア 約束の舟』っていう
ダーレン・アロノフスキー監督の映画なのですが。

聖書の『ノアの方舟』をモチーフにした、
映画自体は豪華な作りで俳優さんも主演はラッセル・クロウ、
けっこうチョイ役にすらアンソニー・ホプキンスが出ている、
本当にお金がかかっていそうな、宗教物というよりはSFに近い作品。

『天使』が巨大な岩の体に閉じ込められた魂、
みたいな存在だったりと、最初は視点が面白いかな、
くらいで観ていたんですが。


でもね、最後の方の展開でね。

一家の父親で大黒柱であるノア(ラッセル・クロウ)がさ、
「これ以上人間は増やしてはいけない。また罪を犯す生き物だからだ」
みたいな理由で、自分の息子の嫁になった女性(エマ・ワトソン)の
お腹の中にいる子供が、

「女の子だったら殺す」って言うんですよ。

は? と。

理由は、子供を産む“女”が産まれたら、人間が増えるから

いや、もう一度、は?? と。

「人間が罪深い存在だからこれ以上増やしたくない」
わかります、むしろその考えは例を出すまでもなく納得できる。

で、結局産まれてきたのは(彼の孫にあたる)
女の子の、しかも双子で、殺そうとするんですよ。

なぜか子供を産んだ息子のお嫁さんや、
ノアの妻は泣き叫んで頼むから
「やめてください!」って懇願するばかり。

私だったらノアこそ背中に蹴り入れて海に突き落とすわ。

いや、できるだけ冷静で品のある言葉で言っても、
産まれたばかりの双子の女の子の赤ちゃんを殺すくらいなら、
貴方様たち男性の✕✕✕✕をオチョンギリになされたら?と。

だって宦官を始め、男性の生殖機能を失っても、
命そのものには別状ない事は昔から知られているし。

今ちょっと調べたら、聖書の時代にも宦官はいたそうで。
捕虜になったり奴隷になった男性を去勢して、と。


そもそも、女の子が成長してもあんたたちが性的な目で見たり
手を出さなきゃいいだけの話では? 娘や孫やぞ。
それとも女性が単性生殖する生き物だとでも??

って、一気にその映画が陳腐なものに見えてしまった。
監督さんとか本気で言っていたんだろうか。
どこにも感動しないよ。

結局、殺せなくて育てるってことになったけど、
なんかさ……

男性の性的な喜び>女性や子供の命

っていうのがさ……
何千何万年たっても変わらないのがさ……。


いや駄作じゃん。と。
もし問題提起として逆にそこを中心に描かれていれば、
そこまでこの映画を嫌いにならなかったけどさ……。


今の政治に関してもどうも話が噛み合わないんだよな。

お産って、交通事故にあったくらいのダメージが
お母さん側の体にあるらしいのですが。

じゃあ子供が産まれるためにどうしても必要だった場合、
父親になるために、下手したら自分が死ぬかもしれないけれど、
車に轢かれてくるという覚悟のある男性はどれだけいるんだろうか。

女性が抱える不安や痛みってそういうものなのに。

男がそんな事したら働く人間がいなくなる!って、
ものの例えすら通じずに文句言う人もいそうだけど。

だから、母親になった人も、
その事故にあったばかりのような辛い体の状態で
子育てが始まるってことくらい想像してくださいってことです。

「妊娠出産は病気じゃないんだから」って、
出産後の家のことすら手伝わない男性も多いらしいし、
そんな現実見せられたらそりゃ躊躇する女性も増えますよ。

お金もそうだけど、時代に合わせて少しでも体に負担無く、
医療環境的にも楽にしてあげたいと思わないのだろうか。
命がけで自分の子供を産んでくれる愛する女性でしょ?

政治家の人も、想像力もなく自分の欲ばかり押し付ける
男性が増えていそうな世の中で怖い。日本も海外も。

日本もアメリカみたいになったら嫌だな……。
何か人類そのものの心が劣化しているような気さえする。

これからの世界で、心から頼りになって思いやりのある
素敵な男性に出会えたら、そして恋愛や結婚ができたら、
それこそがまさに奇跡かもしれない。



以上、観た人にしか伝わらない話でした。




 
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