2017年3月6日月曜日

【第一章:マレビト・スズと風の国 七】と、裏話と、ワンオクの話。(^ェ^);



TORU ONE OK ROCKさん(@toru_10969)がシェアした投稿 -




↑穴に落ちたって、こんな状況だったんですね!!(TェT);

映像に残っているのも凄いけど……
凄く綺麗に落ちましたねトールさん!!(>ェ<):


落ちても擦り傷と打撲だけって、うちのスズですかw


一緒に落っこちたら会場大パニックだからタカくんw(^ェ^);
覗きこみ方がなんか可愛いw



そしてよ~く見ると、トールさん、落ちた後、片手でつかまっている……
運動神経良っ!!


そして更に、この一つ前のトールさんの投稿の写真(ギターの緑が美しい)、
よ~く見ると、右手首に肌色のテーピング(?)がされている。(TェT)


大きな怪我じゃなくて本当に良かったけれど、
手とか頭とか打ち所が悪かったら大変ですからね!(>ェ<):


これはちょっと次回からスタッフさんに、もっと安全面に配慮した、
落ちない工夫とかをしてもらうべきだと思います!!(๑•ω•́ฅ✧


皆さん、これからも本当に気を付けてくださいね(TェT);





以下、

【第一章:マレビト・スズと風の国 七】となります。

今回は、挿絵とか表とか含みます。

ラストに裏話をつけておきますが、『あとがき』とか読むと
世界観が壊れるという方は読まなくて大丈夫です。(^ェ^);



☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



【第一章:マレビト・スズと風の国 七】

  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※


まず世界はただ薄ぼんやりとして、暗くもなく明るくもなく、
何もないのと何かあるのとが均一に混ざったものでした。

ある時それは光と闇、カタチあるものと
カタチないものにきっちりと別れました。

光からカタチあるものとして龍の男神と虎の女神が生まれました。
闇からは何も生まれませんでした。
神様たちは闇をどうするか相談しました。

龍の神様は闇は光でずっと照らし続けて
追い払ってしまおうと言いました。
虎の神様は闇もまた共にあったのだから受け入れようと言いました。

その時、虎の神様には闇の色をした模様がつきました。
そして影という存在ができました。

こうして龍の神様は太陽を抱く天となり、
昼の世界を照らし続けて守ってくれています。

闇を受けいれた虎の神様は大地となり、
昼は眠り、夜の世界を守ってくれています。

だから虎の神の子孫である私たちネコは、
基本的には夜行性なのですね。

そう、眠る虎の民、私たち『ネコノタミ』のことです。
龍の神の子孫である彼らは龍の燈《ともしび》の使徒、
『リュ-ト』と呼ばれています。

住む世界が違うのでめったにお目にかかることはありませんが、
私たちはお互いを敬いあって生きていかなければなりません。

さあ、今日も昼と夜、光と闇に感謝を。

龍虎相うつことのない悠久の平和を願って
私たちは生き、そして眠るのです。


  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※



「……って、何ですかこれ?」
進一郎は読んでいた本から顔をあげた。

「あ、それ、この大陸の成り立ち、というか神話ね。
子ネコ《こども》用教科書」
ギンコがにこやかに答えた。今は仮面をかぶっていない。

子供用、と言われて若干屈辱を感じたが、十五歳は子供だろう。
ただどうも小学生向け程度の本のような気がしたが、
この世界に関しては小学生以下の知識も持っていないのだから、
それも仕方ないのかもしれない。

朝、目が覚めてみんなで軽めの朝食をとると、ギンコの
「今日は眠虎の世界のお勉強をしよう!」という提案で、
食堂から見て廊下や階段を挟んで向かい側にある
“スタディルーム”に連れて来られた。

ここはその名の通り小さめの教室くらいの大きさで、
二列の長いテーブルと、いくつかの椅子が並べられている。

部屋の奥のホワイトボードの手前には、何枚かの
スクリーン型の教科資材が天井から吊るされており、
今一番手前にかかっているのは、
猫の顔のような形をした、この大陸の地図らしきものだ。

その地図を猫の手型の指示棒で指しながら、ギンコがこう言った。






「まず、ボクたちが今いる場所はここ! 
『巽《そん》』国、“風の国”ね」
猫の顔の向かって右下、ほっぺあたりを指している。

「マレビトは必ず、この風の国の
“龍の吐息”と呼ばれる高台の穴から飛び出てきます。
二、三階建ての家の屋根の高さくらいまで
飛び上がってしまうこともありますが、
下には非常用の救助幕が張ってあるので安全です」

「気絶するくらいには痛かった気がするんですけど……」
進一郎の突っ込みを受け流してギンコは笑顔で続けた。

「さて国の名前ですが、どの国も
乾《けん》・兌《だ》・離《り》・震《しん》・
巽《そん》・坎《かん》・艮《ごん》・坤《こん》
っていう正式名称はあるんだけど、
だいたいみんな“火の国”とか“水の国”って呼んでます。
そのほうが言いやすいし、イメージもしやすいし。
まあその辺は、アメリカ合衆国をアメリカって言う感じで、
なんとなく理解してください。」

「はあ」進一郎は頷いた。

「そして国はそれぞれ、色の対応があります。
例えば、乾国・天の国は空の色の青。
同時に天は龍の男神フィルコを表す金色も使います。
同じく、坤国・地の国は大地の色オレンジ。
白銀に紫の模様の、虎の女神ミオを表すので紫も使います」
と、ここで新しいスクリーンを下ろした。
国の名前と色の対応表だ。






「この通り、兌国、沢の国は黄緑色、離国、火の国は赤、
震国、雷の国は黄色、巽国、風の国は白、
坎国、水の国はその名の通り水色、
艮国、山の国は緑色で表されます」
ギンコは表の上を指示棒でさっと撫ぜて示した。

「ちなみに、この世界全体、天と地を表す記号は、
日本人ならたぶん知ってると思うけど、陰陽マークを使います。
勾玉の形二つ、数字の6と9を組み合わせたみたいな、あれね。
モノクロで描く場合は、天が白地に黒丸、地が黒字に白丸です」

うんうん、と進一郎は頷いた。
まあ映画やゲーム、服のデザインなんかで見かけることもある。

「そういうわけで、白黒二色で表す事もあるため例外として、
我らが巽国・風の国の色の白は代替的にピンク、
桃色で表現されることもあります。風は花を運ぶ、ということで」

はい、と進一郎は軽く手を上げた。
本当に先生と生徒になった気分だ。
「色ってこの世界ではそんなに大事なんですか?」

猫の手型の指示棒をパシリと左手に当ててギンコはこう答えた。

「はい、非常に良い質問です。そもそもこの眠虎の大陸は、
『八卦石《はっけせき》』という不思議な力を持つ石が多く採れるのですが、
その八種の石の名前が、
乾《けん》・兌《だ》・離《り》・震《しん》・
巽《そん》・坎《かん》・艮《ごん》・坤《こん》なんですね。
国の名前も、その国で最も良く採れる
石の多さによって決められました。

石の効能は様々ですが、例えば乾、属性が天ならば、
空中に浮く、離、属性が火ならば熱を発する、などなど。
単体、もしくは様々な石の組み合わせで力を発揮します。

まあ、石の正確な全成分配合率なんて、
煉丹《れんたん》術師の中でも
調爻師《ちょうこうし》くらいしか解らないと思うけど。
主な石の組み合わせは、こんな感じで
言葉で特徴を覚えやすくなってます」

そうしてまた新たなスクリーンを下ろした。
猫の手型の指示棒は人差し指部分が一本、爪の出た形になっている。
フックに引っ掛けたりできるので、意外と便利そうだ。






「八×八で六十四種類。で、何で色が重要になってくるかというと、
石の種類によって色がくっきり分かれている場合が多いので、
大体見た目で判断ができるからです。
赤なら火、熱関係だな、とか。全部話すと長くなるので、
石については生活しながら徐々に覚えましょう」

全部今覚えなくちゃいけないんじゃなくて良かった。
進一郎は内心ホッとした。何だかここに来てまで
受験勉強をしている気分になってきたからだ。

「あとは……そうだな。
大陸の頭のほうが北、アゴのほうが南です。
南北に最長約四千ニャンクロトス、東西に五千ニャンクロトス、
大陸の面積は八百万ニャンクロペタトスほどです」

「何て?」

「ああ、大体一ニャンクロトスが一キロメートルで、
ニャンクロペタトスが平方キロメートルね。
ちなみにミリがニャス、センチがニャンス、メートルはニャントス。
誤差は確か……0.00273……いや237……?
ミリ? マイクロメートルだっけかな?
ま、それも本のどっかに載ってると思います!
国の面積なんて正確に覚えてなくても生きていけるよ、うん」

「すいません、案内人のチェンジって出来ますか?」
と進一郎は一瞬声に出して言おうかと思ったが、
さすがに本人に言うのは可哀想なのでやめておいた。

その代わり、地理の記憶を蘇らせて、
大体オーストラリア大陸くらいのイメージで検討をつけた。

「それで、地球に帰るためにはどうすれば良いんですか?」
とりあえずどこでどうすれば良いかは聞いておいて、
その間にこれから何ができるか考えたかった。

「んー……それがはっきりした事は解ってないんだよね!」

「え?」

「というか、『帰る』って決意した
マレビトしか教えてもらえないんだよ。
ボクは案内人とはいえ、この世界に残ることを決めた人間だから」

「…………」

「でもでも、大丈夫! 帰る方法を教えてもらえる場所も、
どうせマレビト登録をしに行かなきゃならない場所だから!
それは坎《かん》、この眠虎の中央政府、
情報収集・集積機関のある、水の国です!」
そう言ってギンコは最初の眠虎地図をめくり出すと、
オデコの部分をピシリと指した。

「“水先案内人”とは良く言ったものだね。
ちなみに政府公認の案内人のことは“ミズサキ”とも言います」

「…………」
そんな豆知識どうでも良い。
「じゃあ帰りたくても帰れないんじゃないですか!!」

「うん、だから『すぐには帰れない』って、
言ったと思うんだけど……」
あれ? という顔で首を傾げた。この人はたぶん、
こっちがしっかりしておかないと、無駄に騙されるタイプの人だ。

「……水の国までは、どのくらいかかるんですか?」
気を取り直して進一郎は聞いてみた。

「うーん、一日六時間歩いたとして、だいたい二ヶ月くらいかな?」

長い。そしてたぶん辛い。

「でも大丈夫、この世界にも自動車はあるから!」

だったらそっちを先に言えよ!
という言葉を飲み込んで「……了解です」と答えた。

「さあ、じゃあ教室でのお勉強はこの辺にして、
次は実際にいろいろ見に行こうか!」

ギンコは猫の手型指示棒をコンパクトに縮めてテーブルに置くと、
進一郎を先導し、軽やかに教室から出て行った。



☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 




以下小説の『裏話』となります。







ちなみに私は子供のころ、小さな動物園で勝手に登った
乗れるラクダから落ちそうになったことがあるのです。

自力でラクダの鞍(?)に掴まって、落ちなかったけど。

ああいう時って本人は意外と冷静に色々考えているものです。(^ェ^);

私の場合は「落ちたら服が汚れるな」とかそういう気持ちでしたw


あと小学校の時に雨の日に目の前で車がスリップして、
登校時の列に車が突っ込んできた事とかもありましたね。
 
前を歩いていた子にも大きな怪我もなく大丈夫だったんですが、、
けっこう鮮明に映像として覚えていたりします。(^ェ^);

今までの人生が走馬灯のようによぎることはなかったですが、
けっこうスローモーションで世界が記憶される感覚は覚えてます。



さて今回の第一章七話は、ネコの世界の国別、
色対応表などが入っています。

元の文章では、『天の国』と『地の国』以外の国の色の対応は、
「まあ、長くなるから文章での説明はいらないかな。カラー表もついてるし」
とカットしていたんですが。


電子書籍化した時に、読む媒体によって表がモノクロになってしまった場合、
この世界の『八色』が分からないまま話が進んでいくと問題かな、と。(-ェ-);

そういう理由でギンコのセリフを増やしたり、変更を加えました。(๑•ω•́ฅ✧


それではまた!!







Nekotamibnneko