Nekotamibnneko

2017年6月28日水曜日

【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十七~十九】と裏話とか色々。



良く見るとテントウムシ♪(*´ω`*)♥。+.。゚:;。+ 




 17歳の『魔女の宅急便』のカップヌードルのCM、なんかヤダ。(-ェ-);

 絵柄はリアル寄りでむしろ好きなんです。


でもね、例えば『カリオストロの城』的に言うとね、
子供の頃、「大きくなったらクラリスみたいになるんだろうなぁ(*´ω`*)♥」

って思ってたすっごい素直で可愛かった姪っ子が、
17歳になって会ってみたら不二子ちゃんになっていたくらいの違和感。


けして嫌いではない。むしろタイプとしては好きだ。
でもなんか違う。

そんな感覚で観てしまうからなんか嫌だ。(笑)



だってさ、あのジブリの魔女宅のキキが17歳ならさ、
ベッドで枕とかクッションをボスボスしながらさ、


 「なんであっちから『好き』って言わないのよ、トンボのやつ!」

とかキレ気味に言ってほしいのです。


それでジジ(黒猫)に呆れ気味に

 「そんなの自分から言っちゃえばいいじゃないかぁ」

とか言われて、


「こういう事はね、おばあちゃんの、おばあちゃんの、そのまたおばあちゃんの頃から、
男の人から言うものだって決まってるの!」


とかいって壁に枕なりクッションなりを投げつけて、
ベットにバフって寝っ転がって、

「トンボのバカ……」 ってふて寝してほしい。


でもってまた魔法の力をなくして絶体絶命の危機に陥ったキキを、
今度はトンボが発明なり科学の力なりで助けて、
映画のクライマックスでぽろっと苦笑気味に

「キキのそういうところが好きなんだよね」 とか言って、

キキもそんなトンボの顔を見て思わず 「私も!」 って言って、
真っ赤になって数秒後に二人で笑いあってほしい。



ごめんなさい凄い妄想語りました。(-ェ-);


だってキキからの「大好き!」ってなんか違うんだもん!!(>ェ<):

そしてなんで舞台が日本。日本の女子高生のキキは違う。
二人で転校してきたんだろうか。なんか生生しすぎて悲しい。(TェT)


ジブリ作品版のさらに原作にあたる、児童書の方は読んだことがないので、
むしろ日本が舞台だったりキキの性格もCMに近かったりしたらごめんなさい。
(^ェ^);




もう一つ妄想ついでに、私が仮に極右派の自衛隊員の人だったとしても、
安倍・稲田(防衛大臣)両氏の下では働きたくないと感じると思う。

なんか思いつきの命令で無駄に命を落とすことになりそうだから。

そして作戦の失敗をごまかすために、 新しいルールや法律を作って
自分のミスだけはひた隠しにしたうえ、原因をすべて末端の存在に押し付けて、
うやむやのまま闇に葬り去られそう。自分は一切傷つかない、安全な場所でね。

そしてまた同じミスを繰り返す。


真面目な話、これまで責任を問われなかったのがおかしいんですって。

反省してないから同じことを何度も繰り返すんじゃないでしょうか?(-ェ-);


今回の問題発言は辞任なり解任なりすべきレベルのものなのにね。(TェT);


稲田氏発言 問題点はどこに |Yahoo!ニュース





以下、 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十七~十九】と裏話です!(๑•ω•́ฅ✧








 ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 




 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十七】


それはスズこと、鈴木進一郎がまだ幼稚園生だった頃の話だ。

その日はお遊戯会で、小さな進一郎は、歌う事が大好きだった。

当時は朝早くにTVで子供向け番組が放送されていて、
その番組内ではたくさんの良質な歌が流れていた。

子供向けとはいえ、良く聞いてみれば歌詞に深い意味もある
メッセージソングでもあり、一度聴いたら誰もが思わず
歌いだしたくなる特徴ある秀逸なメロディの曲も多かった。
実際、いくつかの曲は今でもレコードの
歴代売上ランキングの上位に残るほどだ。

幼稚園児の進一郎はその番組を観ながら、
大きな声で一緒に歌うのが日課だった。

両親にも歌が上手いと褒めてもらえたし、親戚の集まりなどでは
カラオケセットを使って、いとこの子供達と一緒に歌ったりもした。

酒の席でもあり、大人たちはみんな笑顔で拍手喝采してくれたうえ、
「将来は歌手になるんじゃないか?」などと頭を撫でてもらったり、
多めにお小遣いをもらえたりもしたから、当時の進一郎にとって
『人前で歌を歌う事』は、とても楽しみで幸せな事だったのだ。


だから、その日も自分が大好きな曲をみんなと一緒に、
彼が普段記憶していた歌詞の通りに歌っただけだったのだ。
他の園児たちより良く響く、大きな声で、元気いっぱいに。

すると会場全体が一瞬「?」という雰囲気になった。
そして一緒に歌っていた園児たちはザワザワと騒ぎだし、
見学していた保護者たちはクスクスと笑いだした。

その日の演目はお馴染みの昔話をミュージカル風に
アレンジしたもので、曲はその、みんなが良く知る子供番組の
人気曲のいくつかを使用し、歌詞は先生方によって
お話の筋に沿ったものに変えられたものだった。

進一郎も前日の練習の時までは、教室の後ろに張り付けられていた
その替え歌の歌詞通りに、しっかりと歌えていた。

だが会場に母親の姿を発見して、
いつもの歌のスイッチが入ってしまったのか、
それを元の歌詞のまま歌ってしまったのだ。

周りの園児たちは子供らしい素直な残酷さで
「ちがうよー」の白い目で見るし、ご丁寧に、
「しんいちろうくんは、まちがってるよ!」と叫ぶ子もいた。
大人たちも、微笑ましく思っての事だろうが、声をあげて笑う者や、
励ましの気持ちからかもしれないが、大声でからかう者もいた。

ビデオカメラを構えていた母親は、肩身の狭そうな様子で
苦笑いしながら周りの大人たちと何か話しているようだった。
母親の顔は真っ赤だった。

それを見た進一郎の首から上も、恥ずかしさで真っ赤になった。
そしてその後の記憶はない。


そんなトラウマがあるせいか、音楽の授業は苦手だった。
小学校でも中学校でも、集団で歌う時はできるだけ目立たないよう、
小さな声や口パクで歌ったし、個人のリコーダーテストなどでも、
笛の音の大きさも上手さも中庸、人の注目は集めずかつ、
再テストなどは受けなくてすむ合格ラインギリギリをクリアし、
事なきを得てきた。


それでも音楽そのものや歌うことは好きで、他人に自分から
趣味として紹介することはなくとも、小学生の頃からアニメソング、
ポップス、ロックと、人並みかそれ以上に多種多様に聴いてはきた。
そして、共働きの両親が帰ってくるまでのわずかな時間ではあるが、
家の自分の部屋ではCDを聴きながら気持ち良く歌う事も多かった。

なかでもこの数年、進一郎が愛してやまないアーティストがいた。
『LOVE ONE EARTH』、ファンの間では通称
『ラヴァース』と呼ばれている日本のロックバンドだ。

彼らは成人こそしているが、歳は進一郎とそれほど変わらない。
まだ若い年齢の男性四人組なのだが、実力のある、
そして強いメッセージと高い精神性を持って活動している、
今の日本の音楽業界ではちょっと珍しい存在だ。
彼らの意志に呼応するかのように、年々ファンは増え続けている。

だが本格的に受験勉強をしなければならなくなったこの半年、
部屋で聴く音楽も携帯プレーヤーで聴く音楽も、歌の入っていない
インストゥルメンタルや、英語のリスニングばかりになっていった。

『ラヴァース』のアルバムも、あえてCD棚の奥にしまい込み、
勉強中に歌いたくなるのを避けるようにしていた。

だが先日、その信条からあえてTVなどには出演しない彼らが、
初めて国民的に有名な音楽番組で特集を組まれ、
生放送で出演するという発表があったのだ。

その日は進一郎にとって、高校入試の推薦試験の合格発表日の
翌日でもあり、合格だろうが不合格だろうが絶対に観なければ、と、
そのニュースを知った時に喜びと決意を込めて番組の始まる
十分前に鳴るよう、携帯のタイマーアラームをセットしたのだった。


そして今、そのアラームが響き渡ったところだ。

異世界のサーカステントの舞台のど真ん中でスポットライトを浴び、
『道化師のスズ』として、入団テストである何かを試されつつ、
おびただしい数のネコタミたちの注目の的となっている最中に。




☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十八】


そう思い至ってしまえばこれ以外に今、
スズに出来る事などなさそうだ。

歌。
一番苦手な事、かつ、好きな事で、
何の道具もなしに今すぐできる事。

とはいえ走馬灯のようによぎったその記憶は最悪なものだった。
いくら失敗しても笑ってもらえるとはいえ、
こんな大勢の人の前で――人?

スズは仮面の中でぎゅっとつぶっていた目をそっと開いた。
そして思わぬ光景に息を呑んだ。

そこには夜の海に天から無数の星が落ちて、
揺れて煌めいているかのような光景が広がっていた。

その星はすべて暗闇の中で光る、ネコたちの目の輝きだった。

客席と舞台前方を照らしていた明るい照明はいつの間にか絞られ、
テントの中央でただ一人スポットライトを浴びるスズを見つめる
彼らの目は、キラキラと好奇心に満ちた光を反射している。

――猫だ。
そう、猫の目なのだ。人ではない。
少し闇に慣れてきた目に、うっすらと猫の耳の形が浮かび上がる。
(そうだ、ここにいるのは全部猫だ。
猫がいる夜の公園だと思おう、うん)

冷静になって考えてみれば、あちらの世界、
スズがいた地球という世界の日本という小さな国のアーティストの、
その中でもコアなファンしか知らないようなマイナーな一曲など、
こちらの世界の住人たちが知っているはずもない。

それは裏を返せば、
『歌詞を間違えようが、音程を外そうが、バレない』
という事でもあった。

(だからどんなに失敗したって大丈夫、
次の日学校で、噂になったり陰口叩かれたりしない!!)

若干後ろ向きかつ、卑怯な戦法のような気もするが、
また不安や恥ずかしさが押し寄せてくる前に、自分の脳を
誤魔化せる勢いのあるうちに、しゃべってしまう事にした。

気が付けばすぐ傍にブラッドが使っていた、
ステッキ型のマイクがスタンドに立てられている。
スズはそれを自分の正面に来るように移動させ、
仮面を道化師の帽子の中に滑らせるようにして外した。


「……こんばんは! ええと……オレ、いや僕は、鈴木進一郎、
……スズって言います。地球から来ました……マレビトで……」
仮面をとったスズの姿に会場が一気に沸く。
それまで静まり返っていただけに反響は大きく、
やっとの思いで出したスズの声もかき消されそうだ。

するとふいに、どこかで聴いた事のあるメロディが流れてきた。
それは舞台裏のカーテンの向こう側、
ギンコの持つハープから発せられたものだった。
音に敏感なネコタミたちは少しずつ静かになり、
その音楽に耳を傾け始めた。

あまり聴いたことのない楽器から奏でられていた音のせいで
一瞬判らなかったが、それは先ほどスズの携帯から流れ出た
美しいメロディとほとんど同じものだった。

そして今まさに、スズが歌おうと決意していた歌の
イントロダクションでもあった。

スズは大きく息を吸い込んで、叫んだ。
「オレがあっちの世界で一番好きな歌、歌います!!」



☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 


【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十九】

生まれて初めて、いや、幼稚園の時以来、
スズは心から好きな歌を本気で思い切り歌った。

誰かに聴かせようとした訳でもなく、
上手く歌おうとした訳でもなく、
ただ彼が記憶している歌詞の言葉の意味を心に込めて、
彼が大好きなその曲に想いを寄せて、歌った。

大きく、良く通る少年の声が、会場中に響き渡ってゆく。
その声に答えるように、客席の光、ネコたちの目の瞬きは
時に細く、時に見開かれるように輝きを変えてゆく。

やがてその美しいメロディは最後の高まりを終え、
余韻を残しながら静かに会場の空気と一つになった。


「――あ、ありがとうございました――」

ふと、静寂に我に返ったスズは、
そう小さくお礼を言うと息をついた。
会場は水を打ったように静まり返っている。


やがてネコタミたちはゆっくりと立ち上がった。
「聴いた事のない歌だったね」「珍しい曲調だよね」
囁くような声が会場のあちこちで産まれ始めた。
そしてネコたちは両手を広げ――。

パフパフパフパフパフ――!!

(肉球だから拍手が微妙だ――!!)
ネコたちの打ち合わす手からは
何とも言えない愉快な音が発せられていた。

(う、嬉しいけど、何だかなぁ……)
そう思った時、何処からともなく、
地鳴りのような音が響き渡ってきた。

……ゴロゴロ……ゴロゴロゴロゴロゴロ――。

その音に反応するかのように、
一つ、二つと会場の灯りが灯り始める。
スズにのみ当たっていたスポットライトの光は今や、
会場内すべてを照らし出していた。

ネコたちは皆、満足気な顔を浮かべ、スズを見つめている。
ドラムロールの音にも似たそれは、
会場中のネコたちが喜びで喉を鳴らす、大ゴロゴロ音だった。

「この世界に新しい歌をもたらしてくれてありがとう!!」
「心のこもった、良い歌だったよ!!」
「眠虎へようこそ!!」「よろしくね、スズ!」

口々に、歓迎と感謝の言葉が発せられた。
一つの大きな空間に、歓喜と祝福の空気が満ちている。
それを作り出したのが自分だという事実にスズはしばし呆然とした。

そしてネコたちからの想いが届くにつれ、
温かい気持ちがスズの全身から溢れ出してきた。
今更ながら体が震え、嬉し涙で視界がにじんだ。

「あ――、ありがとうございました!!」
スズはもう一度、今度は大きな声でそう言うと、
心からの感謝を込めて深々とお辞儀をした。
大きな猫の耳のような帽子が前に落ちそうになり、
慌ててそれを掴むと、涙がポタポタと床に落ちた。

気がつけばまた、舞台を彩るような幻想的な音楽が流れており、
スズの両隣には、シルフのメンバーがずらりと並んでいた。

ステッキ型のマイクを手に、ブラッドが観客席に話しかける。
「ありがとうございます、皆様からのこのご声援が彼を勇気づけ、
その温かい想いが、これからの彼の何よりの道標となる事でしょう!」

そしてスズの方を見て、こう言った。
「我々一同、心から歓迎するよ。シルフへようこそ! スズ君!」


こうしてさらなる会場の割れんばかりの喝采を浴び、
シルフの凱旋公演は全ての演目を終了した。

舞台裏に帰ったスズを待っていたのは、
ギンコやシルフのみんなの温かい抱擁や祝福の言葉だった。

フーカだけはさすがにハグなどはしなかったが、
それでもみんなの傍に立って、
「意外と歌、上手いじゃない」と言ってくれた。

そうしてお祝いの意味を込めて頭を撫でられたり、
頬をプニプニされたり、全体的にもみくちゃにされながら、
スズの初舞台は心からの笑顔に包まれ、幸福に幕を閉じた。



☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 







はい、ここから裏話です。どうでも良い話ですが。(^ェ^);



16話目に出てきたスズの携帯アラーム音、変更しました。





「テテテ・テテテテ・テーテーテー♪」
 
↓変更後

「テーテーテー・テーテテテ・テーテーテー♪」
に。

こういうのずっと読んでるとゲシュタルト崩壊しますよね。


最初のやつ、『火サス』のCM入る時の音みたいだし。(-ェ-);

変更前のやつは、実際ある曲をあれしたやつだったと思うんですが。


今回変更したのは、私が昔、夢で見た(聴いた)綺麗な曲を使用してみました。

音楽的才能があれば、たぶんこのブログの文章でも
『ドレミ』的に表現できるんですが、 半音とかどうなの?ってなると、
正確に再現できるのかあんまり自信がないので。(-ェ-);

今でもラララ♪って感じで鼻歌では歌えるメロディなんですけどね。(^ェ^);


たまに好きなアーティストさんの新曲、って感じで歌や曲も夢に見ますが、
こうやってメロディまで覚えているのは珍しい。


読んでる方は、ご自分が最も好きな一曲で想像して、
スズに歌わせてみてください。(^ェ^)




これは庭にあるお気に入りのふっさふさのコケに咲く花。
コケの緑も花も綺麗なのです。よく増えてくれて嬉しい♪



前も言ったかもですが、ステージから見る猫の目のシーンは、
宮沢賢治の『双子の星』の、ヒトデはもとは空の星だったという
一節などに影響を受けています。(^ェ^)

影響を受けた本などは、『神様の本棚』というブログで紹介しています。








そういえば、序章に出てくる蝶。

漫画で描いてた時はアゲハっぽい絵にしてますが、
小説にしてから陰陽的な要素を強めたかったので、
モンシロチョウに変更しました(^ェ^);


向こうの世界の蝶なので、完全にモンシロチョウでなくても良いんですが、
イメージとしてはそんな感じなのです。








Nekotamibnneko