2017年11月10日金曜日

【第三章:風の狩場とカルマの谷 五・六】と裏話など。



懐かしい、『シャ・リオン』の動画はあるかなと探してみたら、
凄く素敵な映像つきでアップしてくださっているバージョンがあったのでご紹介。


というのも、【第三章:風の狩場とカルマの谷 五】の
『虹の子供たちの唄』は、書いてある歌詞そのままを歌う感じではなくて、

架空の国の美しい言葉で聴こえているし歌っているんだけど、
歌詞の意味は頭の中に響いてくる、という感じで読んでいただきたかったもので。(^ェ^);


 『シャ・リオン』も、実は架空の国のフォルクローレ的なものとして、
歌詞は何語でもないのです。そこもまた好き。(*´ω`*)♥。+.。゚:;。+



↑↓私はずっと以前に両方購入しているのですが、
  個人的にはやはりテレビバージョンのサントラ版が好きです。(*´ω`*)♥

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↑こちらのエリさんのボーカルアルバムにも『シャ・リオン』は入っているのですが、
前奏が長い特別なバージョンなので、テレビで聴いていたあの感じそのままが良い、
ショートバージョンも聴ける方が良いという方は、サントラ版をおススメします。(^ェ^);

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↑って、調べてたら何か『シャリオン』入りの、
いろんな番組の良い音楽集めたサントラに出会うとは!!Σ(o゚ェ゚)

姫神さんの『神々の詩』も入ってる。昔サントラ買いました。
なんか現代の言葉じゃない不思議な響きの歌好きなんですね私。(TェT)


なんかお得ですよ……。安室ちゃんのベストと共にちょっと欲しい……。



以下【第三章:風の狩場とカルマの谷 五・六】と裏話です。(๑•ω•́ฅ✧


 公開部分をまとめて一気に読んでいただける方は、下記アドレスからどうぞ!

【エブリスタ☆ネコタミ一覧】









☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



 
【2015/011/23 第三章『風の狩場とカルマの谷』5 始まり】
(※虹の子供たちの唄)
【第三章:風の狩場とカルマの谷 五】


    ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※


 虹の子供たち、良くお聞き。
 この世界は、もともと一つのものだった。
 光も闇も色も無く、ただ一つのものだった。

 世界は最初から全てを持っていて、それだけに何も無いのと同じだった。
 考えてもみなさい、世界のあらゆる物を持っていれば、
 他に欲しいものなど何も無い。
 そこに自分一人しかいなければ、誰かにそれを与えることも無く、
 誰かから何かを受け取ることもない。

 全てが満たされたこの世界の感情は、ただ愛だった。
 だがそれを表す術を持たなかった。
 愛しか感じた事が無く、愛以外を感じさせるものが他になかったからだ。
 それはまったく、何も感じていないのとよく似ていた。

 全てであり無。愛であり無情。
 それがこの世界のはじめの姿だった。

 ある時世界は、意思を持った。
 自分自身を感じたいと。

 その時、世界は分かたれた。

 最初はそう、光と闇に。そして天と地に。
 それから我々、色と影を持つもの、
 天と地の間に生きるものが創られた。
 だからこそ、我らは虹のごとく様々な色と心を持ち、
 自分とは姿形の違うものをも愛することができるのだ。


 虹の子供たち、良くお聞き。
 天と地を繋ぐ光の環、虹は誰も踏みにじることはできない。

 だが我らが天からの光を受け、生きるこの大地の足元には影が、
 その足の下には大地と闇が、いつもそこにあることを忘れずに。

 全てのものを受け入れ愛することができる者だけが、
 虹の橋を渡り、この世界を一つに繋ぐことができるのだよ。

 どうか忘れないでおくれ。
 我々はもともと、ただ一つのものだった。

 分かたれたのは、お互いと、自分自身のすばらしさを知るため。
 愛が何かを感じるため。

 どうか思い出しておくれ。
 我々は、この世界そのものだということを。
 思い出すまで永遠に、輪廻の環の中繰り返し、
 違う姿で生まれ変わる。


 虹の子供たち、良くお聞き。
 我らはこうして伝えよう。
 未来永劫忘れぬように。

 光も闇も同じもの。
 全てを一つの環で包み、同じように愛しなさい。

 忘れてしまえば永遠に、我らは分かたれ続けるだろう。
 そうしていつか、世界の全ては、無に還る。

 思い出すなら一つに還る。個でありながら、全てに還る。 
 世界の全てが、愛に還る。



    ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※



【2015/011/25 第三章『風の狩場とカルマの谷』5 了】
【2015/012/02 第三章『風の狩場とカルマの谷』6 始まり】

【第三章:風の狩場とカルマの谷 六】


 どこかで聞いたような歌詞だな、と暗闇を照らして美しく燃え上がる薪の炎を見つめながらスズは気がついた。

 そして「ああ、この世界に来たばかりの時に読んだ、子ネコ用教科書の神話に似ているんだ」と、皆と唱和しながら思い返す。

 この世界の歌はギンコからいくつか習ってはいるのだが、これは今夜初めて聞く歌だ。
 夜の早い時間ではあるが、辺りはすでにかなり暗く、ふと見上げれば澄んだ夜空には宝石を流したかのような天の河が輝いている。

 時折火花を散らす太い丸太の薪は、八角系に組み合わされてはいるのだが、地球での林間学校のキャンプファイアーのそれにとても良く似ていた。

 その周りを囲むのも、林間学校のキャンプファイアーと同じく、いつもとは違う土地で何かを学びに来た三十人ほどの子供たちと、それを教える数名の教師たちだ。

 炎の北側、環の出発点にはこの郷の長であるマヌルが座しており、その左隣からは子ネコたちが年少の者から順に時計回りにぐるりと炎を囲んでいる。
 スズやフーカたちは最後尾に近い場所に並び、環の終着点は、マヌルの配偶者であるウルルで閉じられていた。

 唱和の先頭に立って歌っているのはスズの左に座るギンコで、歌いながら小さなギターとハープがセットになった『アムドゥス』という楽器で、簡単な伴奏も弾いている。

 歌詞の意味が素直に伝わるスズや、聴く者の心を虜にするブラッドの声とはまた違うのだが、歌の種類や登場人物によって自在に変化するギンコの声音には、いつの間にか物語の世界に入り込ませる不思議な魅力が溢れていた。

 やがて「世界の全てが、愛に還る」と最後の一節を歌い終えると、パフパフとした可愛らしい拍手とゴロゴロ音が、冷えた谷風と炎の熱の混じり合った心地良い夜の空気の中に響き渡った。

「歌や詩で世界の真理を伝えるこのお仕事、ほんと最高だね!」
 ギンコは楽器を膝の上に置いて満足そうに微笑んだ。
『吟遊詩人が天職』だという彼の正直な気持ちだろう。
 スズも笑顔と拍手で返した。


「ギンコ君、すばらしい歌をありがとう。
 君の歌を楽しみにしている子もたくさんいるのだよ」
 そう言いながらマヌルがゆっくりと立ち上がった。

「さて、みんなも知ってのとおり、この詩はこの世界の成り立ちを表しておるのだがね」
 おもむろにカラフルでバサバサとした服の袖口から、直径三センチほどの黒い石のような球体を取り出した。
 そして左手で高く掲げ持つと、こう続けた。

「我々の暮らすこの星、この星もやはり丸い、石のような物で出来ている。
 我々からすると、とても大きい物ではあるがね。

 だがこの広い宇宙全体から見れば、大きさはあまり関係がない。
 この星も、我々の一人一人も、宇宙の大きさと比べれば、目にも見えない小さな小さな、たった一つの針の先程の点の上に集まっているようなものなのだよ。

 そんな我々が乗った小さな星が、環の運動をしてこう、太陽の周りを動いておるのだね。

 実は我々の体や動物たち、この自然、石や木も皆、よ~く、よく見てみれば、やはりとてもとても小さな、丸い石のようなもので出来ている。
 そしてその周りを回る、環の運動を示す、やはり丸いものがある。
 それらが集まって、我らをそれぞれ形作っているのだよ。
 小さすぎて、我らの目には普通は見えないがね。

 この世界にあるものは皆、とてもよく似ておるのだよ。
 ただそれぞれ、環の運動の大きさや速さが違うだけでな。


 さて、もし、この石が、宇宙いっぱいにぎゅうぎゅうに詰まっていたらどうだろう?
 さよう、それではただの固まり、どこまでも固であるこの世界は闇でしかなく、我らの存在する隙間もない。

 逆に、この石同士が宇宙全体に果てしなく離れていたらどうだろう?
 さよう、それではただの虚空、空だけではこの世界のどこにも誰も存在など出来ない。

 天がなければ地にあらず、また地がなければ天にあらず。
 そこに天と地があるからこそ、我らはこうしてその間に立つ事が出来る。

 また、光と闇も同じ。
 永遠に白く光輝く世界ならば、我らは眩しさに目が眩み、それが美しいとも気が付けまい。
 永遠に闇の世界なら、我らは暗黒以外の何も見ることはない。
 美しさとは何かも知ることはないだろう。

 そう、光の美しさとは、闇の美しさそのものなのだ」

 マヌルは一際高く、丸い石を天に向かって掲げると、薪の炎に向かってそれを投げ入れた。

 一瞬、カラフルな火花が散ったかと思うと、炎は虹色に燃え上がり、まるで天に昇る龍のように、回転しながら夜空を目指して高く高く飛び上がっていった。

 やがてそれは空中で花びらが舞うように分散し、キラキラと宝石のような光を放ちながら消えていった。
 まるで地に落ちた流れ星が、時を経て本来の住処である天の河に還って行ったかのようだった。
 皆、しばらく声も無く星空を見つめた。


「このように、天と地、光と闇があるからこそ、その間に存在する、我ら影と色を持つ者がこの世界で生きてゆくことが出来るのだよ。

 固に遮られた闇と、形を持たない光、その間にある我々の命と心は、柔らかい。
 そして固である肉体と形に縛られない魂を持ち、多種多様な姿と色を持つ。
 だが元々は一つであり、全ては今も、未来も永劫に繋がっておる。
 この『生命の環』のように」

 マヌルはそう言って、胸に下げた大振りの首飾りを両手で包むようにして持ち上げて示した。

 それは八本の車軸を持った、金色の車輪のような物だった。
 中央の小さな円には紫の石がはめ込まれ、それぞれの軸の間には天上から時計回りに、水色・緑・黄色・桃色・赤・橙・黄緑・青と、八色の丸い石が光っている。
 その眠虎の大陸の八つの国を表す石たちは、蜘蛛の糸のように細い、金の針金のようなものに支えられているようだ。

 環の下部には三つの羽飾りが付いており、その羽飾りを支える部分や首に下げる紐の部分には、紅色と青緑のビーズ状の石が交互に通されていた。
 八方向を示す車輪のような軸がある以外は、地球で見る、インディアンのドリームキャッチャーにそっくりだ。

「我々の住む国も、遮られているようで、全ては母なる大地や水で繋がり、循環している。
 我々の魂もまた、個々の体で遮られているようだが、全てが父なる天の上で繋がっており、他者と自分の違いなど無い。
 それを思い出す時まで、我らは何度でも、違う姿で生まれ変わるのだ。
 これを虹の車輪の生まれ変わり、『輪廻転生』という。

 なればこそ、他者にしたことはまた自分に還り、誰にも知られぬ陰ながらの行いもまた、自分に還るのだ。
 良い事も悪い事も等しくな。
 これを因果応報、『業《カルマ》』という。

 その力は、母蜘蛛の糸のように、神である宇宙の中心と永遠に繋がっている。
 縦と横の糸が交差する点、それが我ら一人一人の命であり、魂なのだよ。
 そして糸の一本一本が共鳴するように、どんなに遠くの糸にもいつかその響きが届くように、我ら一人一人の行いの全てが宇宙全体に影響を及ぼして行く。

 このようにして万物の繋がる世界を創り出した意思、命を産み出し、万物に姿を変え、全てを育み続ける力、永遠に宇宙を流れるこの普遍の法則を『道《タオ》』という。
 これを唯一の『神』と呼ぶ者もいる。
 そう、神とは、宇宙の法則その物とも言えるね。

 この宇宙その物もまた、『道』の働きにより無限の時間の繰り返しの中、何度も一つから分かたれ、また何度も一つに還っていくものなのだ。


 その証拠に、全ての色を混ぜれば黒になり、全ての光を混ぜれば白になる。
 膨大な時と多様な命があっても、いつも繋がっていることを忘れぬように、世界は常に答えを見せてくれているのだね。

 そして我々は、光と闇、天と地を繋ぐ影と色のある者として、この一生の中で、自分が何者であるか、どんな心を持って生きていくのかを選べるのだよ。

 これこそ我らがもっとも尊ぶもの、自由。
 世界の意思から与えられた『愛』の贈り物、『自由意志』という。

 本当に愛する者には、皆、自由に生きて欲しいと願うであろう?
『道』であり、『神』は、我らが自身の選択によって、それぞれの世界を創り上げることを許してくれているのだ。

 言い換えれば、この世界は全て、『愛』で繋がっておるのだ。
 また、『愛』こそがこの世界の全てだと言う事もできる。
 君たちが今ここに存在すること、それは、『神の愛』そのものなのだよ。

 ……さて、君たちは『赤き世界から招かれし者』の言い伝えを知っているかな?」

 小さな肉球の手がいくつも上がり、ほとんど一斉に、子ネコたちみんなの元気な声がその問いに答えた。

「“赤き世界から招かれし、救いを求むる者。
 石の教えを持ち帰り、世界を虹色に戻す。”」

 マヌルは子ネコたちに向かって嬉しそうに頷きながら、スズのほうに視線を向けた。

「ほうほう、その通り! 皆、よく覚えていたね。
 そして『赤き世界』とは、マレビトさんの世界だとも言われている。
 色は我らの体、肉体だけでなく、心にも宿っておるのだよ。
 心の色は『オーラ』という形で体の外に表れておる。見える者は少ないが。

 さて、『赤』の心の良い所は、活動的で皆を引っ張っていくような、前向きで力強い意志がある所だね。

 だが、それもあまりに強くなれば、他者の考えを受け入れず、自分の欲望だけを押し通し、己の正しさを戦いや肉体の強さ、武力のみで証明しようとするものとなってしまう。

 ……まだ、『戦争』など、争いがある世界には、この赤い心だけが強く大きくなってしまった者が多いのだという。

 だが赤はまた、火や太陽を表す色でもある。
 赤き心を持つ者は、誰をも分け隔てなく暖め、全てに光を与えてくれる存在にもなる事ができよう。

 新しく来たマレビトさん、このスズ君の生まれ育った国は、『太陽』を旗に持つ、『日本』だそうだ。
 彼があちらにいた時代は、『平和』を法とする穏やかな国だったそうだよ。

 もし彼が我らの世界の教えを必要としているのなら、皆、授けてあげよう。
 彼が助けを求めているのなら、手を差し伸べよう。

 なぜなら我らのこの世界もまた、彼らの世界と繋がっているのだから。
 彼らの世界が救われれば、我らの世界もまた、救われるのだから。

 世界は、数え切れないほどたくさんあり、それでも一つに繋がっている。
 一つの世界が幸せになれば、こちらの世界もより幸福に恵まれるのだよ。

 そして忘れてはいけない。
 心の色は一つではないこと、虹の色に区切りはないことを。
 誰もが虹色の、無限に変化する色彩を持って生まれたということを。

 ……というわけで、みんな、マレビトさんには親切にするのだよ!」

 は~い、と子ネコたちが揃って、嬉しそうに返事をした。
 どうやらこの教えのお陰で、マレビトも大事にしてもらえるようだ。
 教えの全てが理解できた訳ではないが、心では受け入れることが出来た。
 それは何故だか、とても幸せな事に感じられた。

「さあ、石の教えを学んだ愛すべき『虹の子供たち』よ。
 魔神輪《チャクラム》を選びなさい」

 マヌルがにこやかにそう告げた。




 【2015/012/07 第三章『風の狩場とカルマの谷』6 了】





 ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



そんなわけで『虹の子供たちの唄』は、なんかゆったりとした、
綺麗な歌のイメージで想像していただけると嬉しいです。(^ェ^)


ついでに『ロードオブザリング』の歌も、合間にやっぱり
架空の国の言葉で歌詞があるのでご紹介。(๑•ω•́ฅ✧↓






『虹の子供たち』は、もちろんインディアンの
『虹の戦士』の物語へのオマージュです。

ただ『戦士』というと、どうしても『戦う』『戦争』『武力で対抗』のイメージがあって、
自分の中で「なんか納得いかない」思いがあるため、
私の物語の中では、『子供たち』の方がしっくりくるのです。(-ェ-);

この理由の補足も第三章の終わりに追加しておくつもりです。

 
ちなみに【参】の有料部分は、魔神輪の使い方や世界観の
教科書的な部分とも言えるので、飛ばして読んでも意味は通じるかもです(^ェ^);



【第三章:風の狩場とカルマの谷】十三以降はこちらから。
 
眠虎の民‐ネコノタミ‐【四】
 



↑ただ今10ページくらいまで更新中。

何ページ分まで無料で公開しようか考えながら更新しております。
半分くらいかな?(^ェ^);

良かったら、無料部分だけでもお付き合いください♪(๑•ω•́ฅ✧。+.。゚:;。+





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