Nekotamibnneko

2019年10月1日火曜日

11日間停電して最も必要だと思ったこと


『災害用品』としてカウントされないけれど、
これがないと生活が成り立たないと思ったアイテム第一位。

それは……『バケツ』!!

最低6リットル~8リットルが余裕で入って、
できれば、ふた付きなのがベスト。

例えばこんな感じの。↓

しかも一人につき二つくらいづつあるとなお良し。
なぜなら。

まず電気が止まるとトイレの水が自動で流れません。

水を汲んでバケツで直接流すのがベストなんですが、
(機種にもよると思いますが)トイレの水って一回流すのに、
2リットルのペットボトルで三本分くらいは必要なんです。

うちの場合、普段は『井戸水』をポンプで吸い上げた水を
メインで使ってるんですが、それは停電で使えなくなり、
町の『水道』が台所と、庭と畑の二か所で使えるという状況だったので、
水自体は使えることは使えたんですが。(^ェ^);

無駄遣いしないように食器洗いのすすいだ水なんかを、
バケツに移し替えてトイレ用に使ったりもしていました。

まあそんな風に水を常にためておいて、
汚れてもいい感じで使うバケツと、
洗濯等、比較的綺麗に使いたい水のバケツと、
二つはあると使い分けができて便利だったなと。

そしてフタは、猫が水を飲まないように。(^ェ^);
目を離すといつの間にかそこから飲もうとしたりしているので、
洗剤入りのを間違って飲まないように。


ついでに言っておくと、トイレ関係で、
とくに女性に災害時用にオススメなのが、
『泡系の洗浄スプレー』です!Σd(ゝω・o)☆。+.。゚:;。+


↑これ良いです!
掃除のためだけに連続して水を流せない状況に置いて、
モコモコの泡で覆っておけるのは心理的に安心しますよ(´TωT`)

 
というわけで、千葉の台風15号の影響で、
我が家は9月9日~19日の11日間、停電しておりました。

個人的にどう過ごしたかは後述しますが、
とりあえず、これがあると便利ですよ、な話を引き続き。


バケツの次は『タライ』です。

バケツもタライも、今や100円ショップでも
かなり良いものが購入できますが
(実際うちで使っていたのは100円ショップのものでしたし)、
せっかくなのでオシャレ系のものを準備しておくのも良いですね。

お気に入りのアイテムで洗濯すると、気分も上がりますし。(´TωT`)

そう、電気がないと全てのアイテムが手洗いなのです。

ですが、『洗濯』はまだ良いんです。

本当に大変なのは、『脱水』


↑こんなのがあったら、多少は楽なのかもしれません。(^ェ^);

人間の手じゃ意外と絞れないものなんです。(´TωT`)

私の場合は、極力すぐ乾く、薄い素材の夏服を中心に着ていましたが、
それでも手で絞ろうと思うとけっこう大変でした。

なので、災害時にベランダやお庭で下着を
ぶんぶん振り回している人がいても、変態とは限りません。
脱水してるんだなと理解してあげてくださいw

ちなみに、タオルもスポーツ用の速乾性の物や、
手ぬぐい素材のとにかく、すぐに乾く物がオススメです。


余談ですが、私は以前から、こんな入れ物に、
災害用の水を貯めていました。↓



↑メキシコダウニーの入れ物は、水を入れるとかなり重いので、
そのまま土嚢(どのう)的な用途にも使えるかもです。
ドアストッパーに使ったりもしています。

飲み水用には使えませんが、手を洗ったり、
トイレ用には使えるかなと……実際今回も使いましたが、
三日くらいで全て使い切りましたね(´TωT`)

洗濯も、停電三日くらいまでは
後でまとめて洗おうと思っていましたが、
さすがにずっと洗わないのも無理という事で。(^ェ^);


お風呂も同様にして、最初は体ふき用のウェットティッシュや、
介護用のドライシャンプーでもけっこうスッキリするものだと
発見があったりしていたんですが。

初期はそれこそバケツとペットボトルを持ち込んで、
お風呂でざっと洗っていましたが、夏日の暑さだと、
水が自由に使える外の水やり用のホースのシャワーで一気に
しっかり頭を洗っちゃった方が、いっそスッキリする!

と思って、私だけは昼間の暑い時間帯に、
水着に近い素材のワンピースを着て、
外でシャンプーしたり、体の洗える部分は洗ったりしてました。

で、あまり汗をかかないようにして、
夜は早めに寝る、と。(´TωT`)


うちのホースヘッド(?)はこれ↑ではないですが、手元で
水量調節のできるやつにしといてほんとに良かったなと。(^ェ^);


そんなわけで、私が個人的に災害時に「あれば良かった」と
思ったものの、第一位は『水着』です。


↑こんな感じで、開いてるところが多いワンピースで、
中がビキニとかだったら、きっとベスト。

うちの場合は無料でお風呂を提供してくれる施設や、
自衛隊さんの設置してくれるお風呂には行かなかったのですが、
そういう公共のお風呂で裸になるのに抵抗がある人にも、
水着があったら良かったんではないかと。

プールや海に行かなくとも、一つあると意外と助かるかも。
それが水着。

そして洗ってもすぐに乾いて助かったのが、インド綿のワンピース。




真夏日で扇風機も使えない状況だとやっぱり
洗いやすくて乾きやすい服をオススメします。
それから、着やすくてお気に入りなので捨てたくはないけど、
ちょっと着古して人前に出るのもあれだしなぁ……
みたいな服を災害用にまとめて取っておいて、
掃除とかで汚れたら思い切って捨てる、というのも手だと思います。

冬場や寒い季節は、厚手の衣類を洗うだけでも大変ですしね。


ああ、そういえばあの台風で、家の前の空き地に
大きな杉の木が倒れていたんです。

夜のうちは逆巻くような風の音は凄かったんですが、
木が倒れた音は家族の誰も気が付かなかったんですけどね。
朝起きて、あれだけ大きな杉の木が、
丸々一本倒れていたのに驚きました。

まあとにかくうちは、壊れたものもなく、
屋根も無事だったので、幸運でした。
神様ありがとう(^ェ^);

そして様々な地方から来てくださった電力会社の皆様、
自衛隊の皆様、ありがとうございました!!




最後に、偶然にもちょうど停電の前の日くらいから
読み始めていたんですが、この本のおかげもあって、
停電中も精神的にはとても落ち着いていられたので、ご紹介。

フランクルの『夜と霧』です。


↑は新品、↓は中古品です。


 (※私が読んだのは旧版なので、
 ご紹介するのもあえて新版でありません)

言わずと知れた名著ですが、停電程度のこと、
ナチスの収容所と比べたら天国だよ、と。

内容についてはある程度知っていたので、
感動よりも、「人間はなぜここまで酷い事ができるのだろう?」
という疑問の方が、読んだ印象としては強かったですね。

個人的には戦争の知識は、最も酷い事を知っておいて
トラウマになるくらいの方が、多くの人間が
二度と間違いを起こさないようになると思うので、
写真などの資料もしっかり掲載されているこういう本は、
やはり一度きちんと読んでおいた方が、良いと思うんです。


そんな感じで、夜はライトの光で眠くなるまで読書、
昼間は洗濯やらで過ごした停電の日々でした。

気が張っていたせいか、停電明けの方が辛かったです。
お風呂があんなに疲れるものだとはw

停電中はむしろ早寝早起きで元気だったのに、
停電が明けてから体調を崩したり風邪っぽくなってましたね。
(^ェ^);

締め切りまでゆっくり二週間ほどあったはずなのに、
電気が復活してだいたい三日でイラストコンテストに
何とか間に合わせたりとか個人的に色々ありまして。

風も強かったので、いつまた停電するかと、
投稿終了するまで気が抜けなかった。(‐ェ‐);


そうそう、エネループはゴミが出なくて便利ですが、
電気がないとそもそも充電できないので、
普通の乾電池もやっぱりけっこう必要です!(๑•ω•́ฅ✧

ついでに旧型の大きな懐中電灯やラジオなんて、
使い続けてたら三日も電池が持ちません!

(災害用に買っておいたロウソクもほとんど使い切りました。(‐ェ‐);)

10日以上となると、もう大小たくさんの電池のゴミが出るんです!

絶縁テープをはる、という、火事にならない電池の捨て方も、
災害時にはニュース等で注意喚起した方が良いんじゃないかと思った、
そんな11日間の停電の日々でした。(o_ _)o))

(※電池の捨て方は、下記のサイトさんなどの情報を参考にされてください。)

電池を捨てる時はテープを貼らないと火災の原因になります


何度言っても父も母もテープを張らずに捨ててしまうので、
結局全ての電池ゴミのテープ張りを私がやっていたため、
これが一番の停電時のストレスになってましたけどね(‐ェ‐);


あと家の中の冷凍庫の氷が溶けて、
下に溜まった水が腐ったっぽくなったり、
納屋の方の日の当たる冷蔵庫内のカリン酒が温まったせいか
ビンが割れて、お酒まみれになってカビが発生したりとかもありましたね。

(もちろん冷蔵庫はどちらもすべて大掃除でしたよ!
冷蔵庫内をふいた水を捨てるのにもバケツが必須!!(๑•ω•́ฅ✧ )

そう、長期の停電時は、食品は冷蔵、冷凍食品から食べる事!
気が付いたら冷凍の揚げ物とかビショビショになってる危険がありますよ!

災害時の備蓄用には、常温保存できるものを中心に!
お湯と水があれば食べられるものや、缶詰製品がおススメです。


皆さんも、もしもの時の備えは万全に。(^ェ^)




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