Nekotamibnneko

2017年4月22日土曜日

【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 一】その他!(๑•ω•́ฅ✧



そんなTaka君におすすめしてみたいスピルリナ。↑(๑•ω•́ฅ✧。+.。゚:;。+


みんなお肉やお寿司ばっかりじゃなくて、ちゃんと一回の食事ごとに、
お野菜やビタミン、水分をバランスよく摂ってくださいね!(TェT);

あとストレスや睡眠不足にも気を付けて!
朝起きてすぐと、夜の一杯のお湯もおすすめですよ。

できればお薬じゃなくて食べ物とか習慣で治してほしいのです。(^ェ^);



Tomoya君もお肉しか食べてないイメージだし(^ェ^);

Toruさんは最近良いマッチョ具合だからあまり心配なさそう。(?)

Ryota君は奥さんに美味しいもの作ってもらいなさいなw


ちなみに今は、フキ・タケノコ・ワラビなどの山菜が超美味しいですよ!
レッツ食物繊維!!Σd(ゝω・o)♥。+.。゚:;。+


そんなわけで、先日は横浜アリーナ一日目、お疲れ様でした!(๑•ω•́ฅ✧




そういえば、ちょっと前にTaka君が紹介していた、ReNさんの『Life Saver』。

あれね、最初に検索したときにダウンロードサイトに飛んで、
その時には曲の真ん中あたりまでサンプルで聴けたような。(-ェ-);


その時の歌詞の印象では、「こんな事好きな人に言われたら泣く」っていう曲で……。

次のReNさんとのライブで、ぜひTakaくんも一緒に歌ってほしい曲です!!
(*´ω`*)♥。+.。゚:;。+
 

どうでも良いけど、ジャケットデザインの光の感じもあって、
なんとなく『ライトセーバー』を連想してしまうw(^ェ^);



ところで『Life Saver』は、出だしの曲調が『Shape of You』に似たものを感じたので、

これから和製エド・シーラン、って言われそう。と思っていたら。



歌詞の全体を知りたかったので今調べてたんですが、
そしたら本当に作曲方法がエドさん直伝でしたw(^ェ^);↓

ReN新曲「Life Saver」エド・シーラン直伝の作曲方法で制作


リズムと歌詞の入れ方が気持ちいいですよね。(^ェ^)♪


でも肝心の歌詞が検索してもやっぱりなかなか出てこないよう。(TェT);

個人的には歌詞の良さに共感とか納得してから買ったり
好きになるタイプなので、気になったアーティストさんの曲は、
歌詞サイトとかでまとめて読みたいんですけどね。(TェT)





今日と明日は横浜アリーナ二日間、いよいよミスチルさんとですね!(^ェ^)

個人的には『君が好き』をコラボしてほしいのですw
(そして動画をアップしてほしい。笑『Life Saver』も) (*´ω`*)♥。+.。゚:;。+


参加される皆さん、楽しんできてください!Σd(ゝω・o)♥。+.。゚:;。+




以下、『ネコタミ』の、 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 一】となります。









 ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 一】


階段を上りきると、美味しそうな匂いが漂ってきた。
香ばしいのと、甘い、何か食欲をそそるような香りだ。

「お、今日はメルーお得意のミートパイが食べられるみたいだね」
ギンコが嬉しそうに笑った。

ギンコ側の店の反対側へ向かうと、そこには小さな厨房があり、
メルーとレオナが忙しそうに動き回っていた。
ヤカンでお湯を沸かす音もしている。

「ギン様は、いつものレモンティーでよろしいですか?
シンチロー様……ではなく、
スズキ様はお飲み物はいかがなさいます?」
レオナがやや早口で問う。

「ああ、今日から彼は“スズ”だから。メルーもよろしくね。
ボクはそれでお願い、スズはどうする?」

スズ、と呼ばれて何だか気恥ずかしかったが、
「ああ、ええと、じゃあ、ミルクティーで」
と答えた。

ほとんど無意識に『炭酸飲料やジュースはないかもしれないし、
レモンティーがあるならミルクティーもあるだろう』と、
何となくいつものように気を使ってそう答えてしまった。

この世界では“自由に生きる”のなら、もう少し
ワガママを言ってみても良かったのかもしれない、
と、そんなことを頭の片隅で思った。
反射的に「同じもので」と言わなかっただけマシかもしれないが。

「かしこまりました」とレオナが優雅に答えた。
そして、「良くお似合いですよ」と微笑んだ。

そんなレオナの後ろで、メルーは鍋つかみをはめた両手を
肩の高さに上げ、中腰でオーブンらしき物の中を睨んでいる。
その表情は真剣そのものだ。

手術前のお医者さんみたいだな、とスズはちょっと可笑しく思った。
するとメルーは「話は聞いている」、
というように目で一瞬だけこちらを見て、
鍋つかみをした右手の親指をビシリと立てて同意を示した。

「じゃあテラス席についてるから、あとは適当によろしくね」
ギンコがにこやかに手を振りながら厨房の前を通り過ぎる。
スズはペコリと頭を下げてそれに続いた。


喫茶店側の店内に出てみると、
こちらはこちらでギンコの店とは雰囲気が違い、
女性らしい温かみを感じる、落ち着ける場所だった。

テーブルやイスは洗練された、というよりは
木の質感を生かした素朴なものだ。

テーブルの上には親指ほどのガラスの一輪挿しに、
スミレのような可愛らしい花が、窓辺にはやや大きめの花瓶に、
ラベンダーのように小さな花をたくさんつける淡い薄紫の花などが、
ふんわりとした緑の植物と一緒に生けられている。

レジカウンター横の小さな棚には、リボンつきの小袋入りのクッキー、
ポプリやマスコット、ランチョンマットなどの布製品、
小振りで可愛らしいティーカップなどの食器が置かれている。
たぶん購入することができるのだろう。

居心地も良さそうな店だが、お客は誰もいない。
喫茶店だから、お茶の時間から開店なのだろうか?

「今日はお天気が良いからね、外で食べよう!」
りんと鈴の音を鳴らして少々厚みのあるドアを開けると、
そこにはウッドデッキのテラス席が三つほどあった。

向かって右には二人掛けの席が二つ、
左には四人掛けの少し大きめの席が用意されていた。

迷わず左側の席を選んで手前側にスズを座らせ、自分も席に着くと、
ギンコはテーブルの上で指を組み、あごを乗せてこう言った。

「さて……じゃあ他にこの世界について何か聞きたいことはある?
何でも聞いてよ!」

何から聞いていいのか解らなかったので、仮面を取りながら
「……じゃあ、とりあえずギンコさんの本名は?」と聞いてみた。
この世界に住んでいるギンコの話、だからそれもアリだろう。


沈黙。
組み合わさった指の上で笑顔のままギンコは固まっている。

そこへレオナが銀のお盆に紅茶を乗せて運んできた。
スズにはミルクたっぷりのミルクティー、ギンコには
レモンの砂糖漬けが添えられた紅茶が注がれた。

「私たちには、食事としての柑橘類の良さは
これっぽっちも解らないんですけど」
レオナが苦笑しながら
「だからレモンはこの人がいる時だけの特別なんです」
とスズに説明した。

程よく温かいミルクティーは美味しかった。
猫舌用に少し冷まして飲むのがこちら流なのかもしれない。
ギンコも黙ってゆっくりと紅茶を飲んでいる。

「それで、ギン様の本名は、
“Angelo・Virga”《アンジェロ・ヴィルガ》ですよスズ様」

ギンコが紅茶を吹き出した。
レオナがお盆でそれがスズとテーブルにかかるのを防いだ。

「なんで勝手に教えるんだよ!!」
咳き込みながら立ち上がってギンコが抗議した。

「別に良いじゃありませんか、知られてまずい話でもないですし。
この世界に数少ないマレビト同士、正直にいきましょう」

「なんだ、“カルボナーラ・カルパッチョス”くらいの
面白ネームだったら良かったのに」スズは小さく呟いた。
そして“アンジェロ”、『天使』だったらそのまんまだな、
と、納得しつつもどこか悔しくも思った。


「ホラ、スズも『そのまんまだな』って顔してるじゃないか!
嫌なんだよ小さい頃から女の子みたいって言われてたし!
それに母の名前だって……」

そこまで言うと、むーっと目をつぶって、
椅子にどっかりと座り込んだ。
そして「本当にレオナのいれてくれるお茶は最高だよね」と、
何事もなかったかのようにカップの中に残った紅茶を飲み始めた。

「はいはい! メルーの特製ミートパイも焼きあがりましたよ!!
私も褒めてください、ギン様♪」

ややどっしりとした丸ごとのミートパイがテーブル上に
どしんと、重さによりほとんど叩きつけるように置かれた。

「うん、メルーの料理もいつも本当に美味しいよね」
ギンコが穏やかに笑った。

「私だってちゃんとレシピ通りに作ってるのに、
なぜか私のより美味しいのよね……」
レオナが少し悔しそうに言った。

「だから、食材は季節によって味も質も違うんだから、
そこは加減しなきゃ! レオナは杓子定規すぎるのよ」
メルーがちょっと勝ち誇って言った。

「でもボクは、レオナがきちんと
正確に調合してくれたお茶も好きだよ」
ギンコが自然な口調でフォローし、
レオナはまんざらでもないという様子で頷いた。

スズは、(女性とはこういう風に扱うものなのか)と、
変なところで感心した。


それからメルーとレオナも席につき、
たわいもない話をしながら食事をはじめた。

スズの方から何か聞く予定だったはずだが、逆にほとんどが
メルーやレオナからの質問攻めという形になってしまった。
二人とも女性らしくよく笑い、スズを見るのが本当に楽しそうだ。

ミートパイは、外はカリカリ、中はトマトソースベースに
チーズがたっぷりトロリと入った、お世辞抜きで
スズが今まで食べたパイの中で、一番美味しいものだった。

地球でも同じ食材があるのかは解らないが、
玉ねぎやニンニクなどの代わりに、
独特の風味の野菜や調味料も使われているようだ。

これだけでもかなりお腹がいっぱいになったが、
「ではデザートとお茶のお代わりをお持ちしますね」と、
メルーとレオナが食器を片付けて席を立った。

二人の姿が店の奥に見えなくなると、
「これからも色々ちょっかいを出されるかもしれないけど、
許してあげてね?」とギンコがスズに囁いた。

「え?」

「ホラ、あっちの世界でもあるでしょ、
女の子が子猫とか子犬とかを見ると、
『かーわーうぃーうぃー!!』みたいな。あれと同じなんだよ。

子供たちが動物園でライオンの赤ちゃんを
触らせてもらって大騒ぎ、みたいな。

ボクもこっちに来た時は小さかったから、
そりゃもう最初はもみくちゃにされたものだったけど……。

ボクらなんてこっちの世界のみんなからしたら
『しゃべるホワイト子ライオン』みたいなものだからね。
まあある程度は仕方ないというかなんというか」

ある意味生まれて始めて女性にモテていたような気分を
味わっていたスズは、やや落ち込んだ。
地下三メートル、いや三ニャントスほど。

「大丈夫だよ、慣れてくれば、どういうタイミングで
仮面をつければ良いのかも解るし、
どう振舞えばマレビトに見えないかとかも
ちょっとずつ教えてあげるから」

かまわれる事にげんなりしているのかと
勘違いしたギンコが励ました。

するとどこからともなく、そんなスズの複雑な心理状態に
ぴったりの奇妙な曲が聞こえてきた。

少し物悲しいような、懐かしいというよりは、
何か思い出しそうだがどこか調子はずれというか、
夢の中で奇妙に捻じ曲がった子供の頃の思い出のような、
そんな感傷に近い気持ちが湧いてくる曲だった。




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