2015年1月27日火曜日

634。





 先日、母が会社の町内会の研修旅行でスカイツリーなどに行ってきた時のお土産。(^ェ^)

 味は普通(笑)ですが、缶のデザインが細かい!!(>ェ<);↓


例の美しいエレベーターがものすごく静かで、昇っている感じがしないのだとか。

んんん、そういうのはちょっと体験してみたい。(‐ェ‐);


スカイツリーの高さは634mで、「ムサシ」、
武蔵国(旧国名:東京・埼玉・神奈川の一部を含む地域)にちなんでいるそうな。

そう言われると覚えやすいですね♪(^ェ^)。+.。゚:;。+ 



 さて以下、ショートショートのCMです。m(_ _)m

 
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 4.うさぎの夢


「うさぎにおまんまをやるのを忘れちまっただろか?」
 茶の間でうとうとしていた母が、僕にそう尋ねた。

「ウサギって、あの耳が長くてピョンピョン跳ねる兎のこと? 
 うちにはもう、兎はいないよ」

 僕は答えた。母は今年で96歳になる。
 痴呆も進んでいて、時々おかしなことを言う。

 こんなふうに昼寝して起きたあとは、
 今の季節どころか、昼か夜かさえ判らなくなることも多かった。
 きっと昔の夢を見たのだろう。

「うちで兎を飼ってたのは、僕が子供の頃だったろう? 
 今はもういないよ」

 そう僕が言うと、母はどこか納得できないように、
「自分ばっかりご飯を食べて」とか、
「可哀想なことをしてしまった」とかいうことを、
 口の中で小さく繰り返した。

 

 僕が子供の頃、それは戦争も終わってしばらくたった時代だった。

 食用で飼っていたからか、
 母は僕に兎の世話をさせることはなかった。

 きっと食べるために屠られる動物に対して、
 あまり愛着や同情心を植え付けたくなかったのだろう。

 僕の役目は、もっぱら山から餌用の草を集めてくるくらいだった。

「ウサギがいるの?」

 いつの間にか僕の足に、孫がまとわりついて目を輝かせていた。
 彼は動物が好きだ。
 幼稚園で飼育している動物や鳥の話をよく聞かせてくれる。

 こんな田舎の山奥だが、
 近頃では野生の兎なんてそう見られるものではない。

「いいや、おじいちゃんの子供の頃のお話だよ。
 今は小屋が残ってるだけ」

 僕は彼の頭をそっと撫ぜながら、笑って答えた。

 家から畑に向かう途中の裏山の手前に、木造の小さな牛小屋がある。
 そこの端っこに手前だけ金網でこしらえた、
 兎や鶏飼育用の小部屋がついている。

 僕が大人になる頃には牛や兎はもう飼っていなかった。
 今は使わなくなった食器や、家財道具が押し込んである。

 孫は「ふーん」とつまらなそうに部屋から出て行った。
 彼の夏休みは始まったばかりだ。

 また庭や畑やそのあたりの野原へ冒険にでも行くのだろう。
 心配しなくとも、近所のみんなが彼を見守ってくれる。
 良い時代だ。



「どこで子供が泣いているんだろっか?」

 夏の深夜、母が僕を起こしてそう言った。

 孫は娘たち夫婦といっしょに寝ているはずだ。
 泣き声など、どこからも聞こえてこない。

「きっとまた夢を見たんだよ」僕は答えながら、
 母の寝室まで付き添って寝かしつけた。

 ことんと眠ってしまう直前まで、
 母は「赤ん坊が泣いている」と目に涙を浮かべて訴えていた。

 きっとその思い出の中の赤ん坊は僕のことだろう。
 僕は一人っ子だったからだ。
 だが一人っ子なのは僕だけではない。
 僕ら世代の人間はみんな、兄弟姉妹はいないはずだ。


 あの戦争は、人類全体の数が増えすぎて起こったと言われている。



 〈続きはこちらで⇒ http://p.booklog.jp/book/92804 〉


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以前も言いましたが、このショートショートの元ネタは、
うちの祖母の実際の発言や行動から。(^ェ^);


今年、まさに今月の17日に、94歳になった祖母ですが。

痴呆のため、時々おかしな事をいうもののうちの一つで、
今は飼っていないウサギに餌をやろうと、野菜を持って外に出ようとしたりと。

まあこれが包丁で野菜を切ろうとしたりすることもあるので、
けっこう困る行動だったりしたのですが。(‐ェ‐);

「自分ばっかりご飯を食べて」も、ほぼそのまま使用しています。



祖母の言い分だと、なんだか餌をやり忘れた感があるのですが、
私も子供の頃、記憶がギリギリあるかないかくらいの頃にうちで飼っていたウサギは、
祖母が面倒をみていたという感じではなかったような?(‐ェ‐);

なのでひょっとしたらもっと古い記憶なのかも、とか。


でも最初はもう少し、地下室に誰かを閉じ込めてしまって(または主人公が閉じ込められて)
痴呆によってそれを忘れた系の現代風ホラーにしようと思っていたのですが。

まあそれはそれでいつかまた、アレンジして書くかもしれませんが。(^ェ^)


そんなわけで、日常生活の色々も、ネタになることがあるのです。
というお話でした。(^ェ^);









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